日本を含めコロナショックから株価が右肩上がりに上昇している状況で、投資を始めてみようと考えている人も多いのではないでしょうか?
初心者の人にも堅実な投資として運用できる投資信託4つを紹介したいと思います。
投資信託選びで悩んでいる方は参考にしてみてください。
こんな人におすすめ
貯蓄率20%以上の人
資産200万円以上の人
投資信託の選定ができない人
老後資金が不安な人
投資詐欺を回避したい人
おすすめの投資信託
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
投資信託は海外株式がおすすめ
長期前提なら海外株式の投資信託がおすすめです。
理由は海外株式の方が日本株より株価が上昇しているためです。
下図はS&P500と日経平均のチャートをグーグルで比較したものになります。
青線が米国株式のS&P500で黄色線が日経平均になります。
統計をとれる1981年から現在までのチャートですが、S&P500が泣きたくなるほどの圧勝です。
米国株式vs全世界株式
海外株式へ投資する人は大まかに米国株式だけに投資するか全世界の株式に投資するかのどちらかに大別されると思います。
中には新興国株に比重をおいて投資する人もいますが、ここでは手堅い投資の観点から、米国株式と全世界株式に分けました。
歴史を振り返ると米国株式は暴落を伴いながらも株価は右肩上がりを続けているため長期つみたて投資の候補となりえます。
対して全世界株式は字のごとく世界の株式が投資対象となります。
しかしほとんどの投資信託は国別比率50%以上が米国で、実質的には米国株式に投資しているようなものです。
全世界株式の特徴は世界の株式市場の時価総額を加重平均しているため、投資国の比率は時価総額によって変化します。
つまり、今後米国よりも株式市場で時価総額が大きい国が現れたときは米国株式1択よりも全世界株式の方がパフォーマンスがよくなります。
しかし、S&P500と全世界株式で採用されている指標の「FTSE global all cap index」や「MSCI ACWI 」を過去5年で比較すると、これまたS&P500の勝ちです。
濃い青がS&P500、黄色が「FTSE global all cap index」に連動したETF、水色が「MSCI ACWI 」に連動したETFになります。
投資信託の購入方法
金融商品取引業者として金融庁に登録済の証券会社を通して投資信託を購入することになります。
金融庁に未登録の法人が販売する投資信託は詐欺商品の可能性が高いです。
従いまして、個人で取引される方は金融庁に登録済のSBI証券か楽天証券の口座を開設をして安全に取引を行ってください。
投資信託は元本保証の商品ではありません。市場が暴落した場合には評価損失をだす可能性もあることを認識のうえ投資してください。
投資信託の銘柄紹介
各投資信託の記載内容は2020年4月30時点の成績で、期間は過去1年のものになります。
この時点の各投資信託の成績を見ると異常値ですね。
おそらく今株式市場は高値圏にあると考えてます。
投資のランキングなどで上位にいる投資商品というのは数年後にはそのランキングから姿を消すことが多いです。
ただつみたて投資は長期で行うものなので、数年後にランク外になったとしても15~20年の期間でみれば平均的なパフォーマンスを上げるので問題ありません。
問題なのは暴落したときにパニック売りをしてしまう投資家の行動です。投資商品の特徴をきちんとおさえて正しい投資方法で投資しましょう!
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
運用成績
+47.80%
特徴
投資元:SBIアセットマネジメント株式会社
投資先:バンガード・S&P500 ETF
ベンチマーク:S&P500
実質コスト:0.0938%
SBIアセットマネジメントは東証一部上場企業のSBIHDのグループ会社なので安心して投資できる会社です。
米国のバンガード社が運用する投資商品が投資先となります。
投資初心者の方はバンガード社と聞いてもピンと来ないかもしれましんね。
投資の世界では有名な会社で、世界最大級の運用会社であり、初めてインデックス型のファンドを作った会社とも言われています。
そのバンガード社が運用するETFに投資をしている商品がSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドになります。
ETFというのは株式市場で売買することができる投資信託と思ってください。もちろん投資信託は株式市場では売買できませんよ。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
運用成績
+47.80%
特徴
投資元:三菱UFJ国際投信
投資先:米国株式
ベンチマーク:S&P500指数
実質コスト:0.0880%
三菱UFJ信託銀行株式会社が100%株式を保有しているのが三菱UFJ国際投信株式会社となります。
つまりMUFJグループの会社なので安心ですね。
先ほど紹介したSBIのS&P500と比較すると大して差がないので正直なところどちらでもよい印象です。
SBIと違いeMAXISはS&P500指数に構成される企業の株を実際に投資をして運用し、指数に連動する設計になっています。
SBIは既にある金融商品に投資しているだけなので、その分運用コストがeMAXISより高くなります。合理的に判断する場合はeMAXISがおすすめです。
バンガード社のほうが三菱UFJ国際投信よりもうまく運用して、実質コスト以上のパフォーマンスを上げると考えるならSBIへ投資するのもありですね。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
成績
+48.69%
特徴
投資元:三菱UFJ国際投信
投資先:世界の株式
ベンチマーク:MSCI ACWI
実質コスト:0.104%
MSCI ACWIは米国のMSCI Inc.が算出している指数です。
先進国23カ国と新興国23カ国の大型株と中型株で構成されており、世界の株式の時価総額の85%をカバーしています。
今後米国以外の国が台頭してくる可能性があると考える方におすすめです。
また歴史的には米国株1強ですが、特定の期間においてはパフォーマンスが新興国株>米国株となる場合もあります。
「1つのかごにたまごを盛るな」の投資の格言にもあるように、リスク分散の観点からも良さそうです。
ただし米国株だけでなく世界の株を運用する手間がかかるためコストは若干こちらの方が高い傾向です。
気にするレベルではないと考えてます。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
成績
+48.60%
特徴
投資元:SBIアセットマネジメント株式会社
投資先:3種類のETF
ベンチマーク:FTSE global all cap index
実質コスト:0.1102%
「FTSE global all cap index」は英国のFinancial Timesとロンドン証券取引所(London Stock Exchange)が設立した会社が指数を算出した指数になります。
どんな指数かというと世界の先進国25カ国、新興国23カ国で大・中・小型株に投資しています。
世界の株式の時価総額の98%をカバーしています。
MSCI ACWIとの相違点は投資している国と小型株を含めているか否か、時価総額のカバー率に違いがあります。
素人だとこの違いでどこまでパフォーマンスに違いが出てくるかわからないと思います。
この投資信託は3種類のETFに投資してベンチマークに連動させるようで、その分eMAXISよりコストが高めになってます。
まとめ
おすすめ投資信託
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
この4つの中から選ぶなら難しくないですよね?
選定した投資信託をつみたてNISAで運用し続ければ、手堅い運用ができると考えます。
繰り返しになりますが、継続して定額を投資することが重要です。
本当にこれだけかと思うかもしれませんが、この何もしないことが意外とできないのです。
熟考した戦略を信じて20年後に評価額を見てニヤニヤしながらセカンドライフを楽しみましょう!