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ノームのブログ

【中学生向け】学費がほぼ無償の「神山まるごと高専」とは?

 

高校進学の学費で頭を悩ませていませんか?

 

企業が立ち上げる、学費がほぼ無償の高等専門学校(高専)が

 

2023年春の入学に向けて、2022年夏に募集を予定してます。

 

企業の給付型奨学金をもらって学費をおさえ、

 

これからの時代に必要なスキルを磨いていきませんか?

 

投資家かつ親目線で「神山まるごと高専(仮称)」

 

について紹介していきます。

 

こんな人におすすめ

・学費に不安がある人
・実践的な勉強をさせたい人
・就職に強い学校に入学させたい人

 

【概要】神山まるごと高専(仮称)

区分:私立
名称:神山まるごと高等専門学校(仮称)
開校日:2023年4月
定員数:1学年40人
男女比:1対1
科目:テクノロジー/デザイン/起業家精神
修業年数:5年
場所:徳島県神山町
スタイル:全寮制

 

コンセプト

人間の未来を変える
起業家たちか創る新しい学校

 

これまで親世代が通った学校とは違うコンセプトで

 

学校の運営方針を掲げています。

 

学費が安いという理由だけで、

 

入学を希望することはおすすめしません。

 

1学年40人しかいない学校ということは

 

少数精鋭での教育となり、

 

ハードな学生生活になると思います。

 

スポーツに例えると、

 

強豪校に特待生で寮に入り、

 

5年間生活するイメージです。

 

ビジネス版アスリートを育てる学校

 

言えますね。

 

卒業後の進路

 

高専想定の進路

・就職30%
・起業40%
・進学30%

 

親として進路は気になりますよね。

 

入学できても1期生なので統計データはありません。

 

高専が想定する進路は

 

70%の学生が卒業後に働くことをイメージしてますね。

 

それぞれの進路について考察していきます。

 

〇就職

 

起業家精神をレクチャーする講師陣をみてみると、

 

上場企業の社長でそうそうたるメンバーです。

 

ということは、講師陣の会社名をみて、

 

入社したい会社があれば入学後の進路として

 

候補に入れてもよいでしょう。

 

また学校に出資してくれる企業も見ておきましょう。

 

スカラーシップパートナー(奨学金協力)の仕組みから、

 

企業が学生の採用をできるカリキュラムになっています。

 

※詳細は学費の無償化の仕組みで紹介します。

 

また投資家目線でみてみると、

 

東京証券取引所の「グロース」(成長企業)に

 

分類される企業や個人事業者が多い印象です。

 

今後講師陣の会社が成長期に入り会社が大きくなれば、

 

こどもが働く頃には会社の成長期から成熟期を過ごす

 

ことができると思います。

 

つまり「会社の黄金期」に働けるわけです。

 

〇起業

 

会社に入社せずとも、こどもが起業家として成長すれば

 

就職という概念も必要ないですね。

 

また高専の実践型カリキュラムを通して、

 

ビジネス構想が生まれ、

 

卒業するころには会社のかたちを成している可能性もあります。

 

有望なビジネスであれば講師や友だちも創業メンバーとして

 

参画していて、

 

卒業というよりは卒業後も名前が会社になっていた

 

という状況もありえます。

 

親目線でどうやって起業するの?の不安はなくなりますね。

 

この学校の友達がそのまま人脈となり、

 

起業にしろ、就職にしろ活きてくる存在になるでしょう。

 

〇進学

 

高専卒業後に大学進学(編入)は、

 

選択肢の1つくらいで考えるとよいですね。

 

大卒よりも高専は就職に強い学校です。

 

一流企業が人材獲得のために来るわけですから、

 

高専ブランドを捨ててまで進学するパターンは

 

研究者海外留学

 

を見据えているときだけですね。

 

お金がない家庭を前提とすると、

 

海外留学のハードルは高いですね。

 

また高専理事の寺田氏が中学や大学ではなく、

 

高専を選んだ理由は設立の想いにあり、

 

Sansanでの採用活動で優秀な高専生が数多くいる
ことを知りましたし、
中学卒業時点で専門技術を5年かけて
究めるという彼らの覚悟には目を見張りました。

 

とあります。

 

日本で働くなら高専卒業が一番コスパがよく

 

効率的な進路だと私は思います。

 

 

学費の実質無償化の仕組み

 

企業が設立する学校といっても、

 

どのように学費をほぼ無償化しているのか?

 

が気になるところですよね。

 

詐欺にでもあってるのか?と親なら考えると思います。

 

学費の実質無償化の仕組みをみるときに、

 

実は投資家の目線が活きてきます。

 

学費の実質無償化は

 

企業や個人からお金を集めて資産運用し、
その運用益を学費にあてる仕組み

 

で学校を運営しているからです。

 

高専のnoteからお借りした図によると、

 

 

企業や個人から集めたお金を運用し、

 

運用したお金を学生に給付する仕組みとなってます。

 

また、企業が出資していることもあり、

 

学生と企業はスカラーシップパートナー(奨学金協力)の関係で、

 

在学中や卒業後もパートナー企業と関わる

 

仕組みになっているようです。

 

 

学費の実質無償化の方法は斬新なように思いますが、

 

実は他の大学で導入が検討され始めています。

 

学校運営での資金調達方法として、

 

資産運用はトレンドになってきている印象です。

 

ノーム
時代に合う考えを親も身に付けないといけないですね。

 

 

海外の大学では実績あり

 

また海外の一流大学ではすでに基金が設立され、

 

資産運用益の30%ほどが運営費にあてられている

 

実績があります。

 

高専の考える給付型奨学金の構想は

 

突拍子もないものではなさそうです。

 

具体的にどのような運用されているのか

 

投資家目線でみていきます。

 

くにうみAI証券さんで紹介されていた、

 

イェール大学の2020年の資産構成はこんな感じです。

 

 

普通の個人投資家ではなじみのない資産構成になってます。

 

大学基金が運用するお金には

 

債務(借金)の責任がないのが特徴で、

 

1年1年の運用成績を気にする必要がありません。

 

つまり運用成績が悪くても、

 

「資産価値を上げろ!」や「配当金をもっと出せ!」

 

という人がいないので、

 

一貫した運用戦略がとれるということです。

 

ここは高専も同じで、

 

利益を得ることが目的の人たちからの

 

出資は得ていない印象です。

 

海外の大学基金の運用成績はどうなのかというと、

 

Jcast会社ウォッチさんの紹介記事の表では、

 

 

とんでもない結果となってました。

 

過去20年で10%以上の利回りというのは驚異的な数値ですね。

 

期間を切り取って、アメリカで有名な株式の指数S&P500と

 

イェール大学基金の運用成績を比べてみると、

 

 

ノーム
パフォーマンスの違いに驚愕ですw

 

ノーム
私の分も大学の基金に運用してもらいたいですねw

 

お金を集めて学校を運用する仕組みとしては

 

素晴らしい設計だと思います。

 

しかし、あくまでも「投資」なので絶対儲かるはありません。

 

Jcast会社ウォッチさんの記事によると、

 

リーマンショックのときのハーバード大学の状況は

 

ハーバード大学の基金は全体の3割近くが減少した。
ハーバード大学の出費は大きく削られ
数百人の職員が解雇された。
当時、大学食堂で冷たい朝食しか出なくなった
というのは有名な話

 

とあり、リスクもあることは頭に入れておきたいところです。

 

海外の大学では成功していますが、

 

日本でも通用する仕組みになるかは

 

これから次第な印象です。

 

日本の労働環境とアメリカの労働環境は違うので、

 

たとえば

 

簡単に職員を解雇できるのか?

 

といった疑問は残ります。

 

ノーム
個人も組織も「資産運用」の時代到来ですね。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

「高専」のポイントをざっくり紹介してきましたが、

 

学費をおさえて勉学に励むことができる環境があるというのは

 

親からすると最高ですよね。

 

教育方針やこどものマインドが合致していれば

 

応募を検討してみてはいかがですか?

 

おかねの情報をうまく収集して、

 

人生を豊かにしてきましょうね!

 

それではまた。

 

  • B!