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ノームのブログ

どうなの?【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETF

 

日本株の配当利回りが3%以上のものがごろごろし始めて、高配当投資をしてみたいもののどのように投資をすればよいか悩んでいませんか?

 

そんな人におすすめの高配当ETFについて調査しましたのでよかったら参考にしてみてください。

 

高配当株ETFをポートフォリオに加えるなら、複数のETF保有での運用をおすすめします。

 

投資レベルが向上してくれば個別株を加えてアレンジしながらの高配当投資のポートフォリオを組むのがよりかと考えています。

 

こんな人におすすめ

・投資初心者/中級者
・配当金を得たい
・ETFで資産運用したい

 

私はこんな人は

・投資歴5年
・日本個別株売買経験あり

 

採用指数の調査

 

MSCIジャパン高配当利回り指数

大型・中型株を対象としたMSCIジャパン指数から
不動産投信(J-REIT)を除外した銘柄をユニバースとする、配当込みの指数

引用:ファクトシート

 

ユニバースとは?

資金を、ある一定の運用目的に沿って選別した投資商品の集合体のこと

引用:野村証券

 

MSCIジャパン指数

日本の株式市場の時価総額85%を対象に的を絞って投資する指数

引用:ブラックロック

 

高配当銘柄の選定条件

配当スクリーニング

①配当性向が正。無配や収益マイナスを除外。
②配当性向トップ5%は除外。
③5年間で配当金が減少している銘柄を除外。
④ROEや負債/自己資本比率、直近5年の収益変動性から算出するクォリティ・スコアが負の銘柄は除外。
⑤1年間の株価パフォーマンスがマイナスである銘柄群の下位5%を除外

残った銘柄から、MSCIジャパンやMSCIコクサイ等、元指数の配当利回りの130%を超える利回りの銘柄を選択

引用:MSCI指数ハンドブック

 

日本株の時価総額を大体カバーしているMSCIジャパン指数から条件にあう高配当銘柄を選定しているのがMSCIジャパン高配当利回り指数だとわかりました。

 

高配当銘柄の選定条件で気になる箇所はの部分。

 

長期投資前提なら銘柄によって1年間の株価パフォーマンスが悪くなることもありますが、運用会社の観点だと⑤の条件が入ってくるのでしょうね。

 

ノーム
この部分が個人投資家の強みが発揮されるところだと私は考えています。

 

1年間の株価パフォーマンスが悪くなったことで配当利回りが高くなり、減配なしなら個人的には追加投資したくなります。

 

ちなみに日本株で連続増配株の代表格【4452】花王が【1478】高配当利回りETFに入っていないのは高い配当性向が理由でしょう。

 

【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETF

 

専門用語が多いので前置きが長くなりましたが、【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETFの概要は以下の通り。

 

商品概要

純資産額:約400億円
運用期間:7年
信託報酬等:0.21%
銘柄数:38
パフォーマンス(1年):11.47%

引用:ブラックロック ファクトシート

 

ETFのお金の集まりは約400億円とまずまずの印象ですね。

 

信託報酬等も0.21%と許容範囲です。

 

個人的に気になるのは業種別の割合ですね。

 

引用:ブラックロック ファクトシート

 

業種TOP5
・情報・通信 16.68%
・輸送用機器 13.44%
・卸売業 12.14%
・保険業 11.82%
・電気機器 10.12%

 

業種上位TOP5で構成銘柄の約65%を占めています。

 

上位TOP10の銘柄

引用:ブラックロックHP

 

そのうち情報・通信と輸送機器で全体の30%になります。

 

情報・通信の構成銘柄は【9432】NTT、【9433】KDDI、【9434】ソフトバンクでそれぞれ30%の割合で投資されています。

 

個人的には通信大手に偏り過ぎたポートフォリオになっている印象です。

 

また【7203】トヨタ自動車【7267】本田技研で輸送機器の構成割合が70%になります。

 

自動車業界は景気敏感株と呼ばれるセクターになり、株価の変動が激しい業界となります。

 

高配当株の銘柄特徴としてはディフェンシブセクターや金融(銀行や保険、リース等)で構成されることが多い印象です。

 

ディフェンシブセクターとは

あまり景気に影響されない企業からなるセクターのことで食品や薬品、通信や陸運などが、このセクターに属します。

引用:MINKABU

 

【1478】高配当利回りETFで言えば、【9433】KDDIなどの通信大手の銘柄が該当します。

 

卸売業は総合商社銘柄、保険業は文字通り保険会社、電気機器は【6503】三菱電機と【8035】東京エレクトロンが主銘柄となります。

 

特に【8035】東京エレクトロンは半導体銘柄となり、景気敏感株の代表格の銘柄です。

 

構成銘柄に偏りがあるのでもう少し業界と銘柄を分散させてポートフォリオに与える影響を下げたい印象です。

 

この辺は小型株へ投資するのが難しい運用会社ならではの弱点ですね。

 

日経平均/TOPIXとの比較

 

【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETFが日経平均やTOPIXと比較してどれくらいのパフォーマンスを出しているか検証します。

 

ツール:Google Finance

濃い青:【1478】高配当利回りETF +0.6%
黄色:日経平均255 +9.79%
薄い青:TOPIX 0.7%

 

過去5年でみると日経平均255が圧勝ですね。

 

コストと採用銘柄のパフォーマンスで差が出ている印象ですね。

 

もう少し期間を延ばしてみます。

 

ツール:Google Finance

濃い青:【1478】高配当利回りETF +23.65%
黄色:日経平均255 +8.6%
薄い青:TOPIX 19%

 

指数の設定日が異なるので単純比較をしても意味がないですが、設定されてからのパフォーマンスだと【1478】高配当利回りETFが高パフォーマンスです。

 

ただこれまでのバブル崩壊やリーマンショックなどの影響を【1478】高配当利回りETFは受けていないため高パフォーマンスになってます。

 

ちなみに日経平均やTOPIXの配当利回りと【1478】高配当利回りETFの配当利回りはこんな感じにです。

 

配当利回り比較

・【1478】 3.19%
・日経平均ETF 1.7~2%
・TOPIX ETF 2.2~2.5%

 

各ETFの配当利回りはモーニングスター掲載の数値で、日経平均とTOPIXのETFは複数ETFを確認した結果のレンジを記載しています。

 

パフォーマンスやコスト、配当利回りを確認していくと、【1478】高配当利回りETFは高配当なのか?という印象を持ちました。

 

わたしの投資スタンス

 

日本株ETFで高配当投資を考えるなら複数ETFを組み合せたポートフォリオがよいと考えます。

 

おすすめの投資方法

・ 225/TOPIX ETF+高配当ETF

 

今回調査では【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETFは私の好みにあう長期投資に向く高配当株ETFはありませんでした。

 

日本株で高配当投資を考えるなら、個別株での運用がよいと私は考えます。

 

ただ投資初心者さんがいきなり個別株銘柄を選ぶのは難しいと思います。

 

そのため高配当株ETFで高配当を狙うなら、日経平均やTOPIXに連動するインデックスETFと高配当株ETFを組み合わせたポートフォリオによる資産形成をおすすめします。

 

これまでみてきたようにETFの基準価格なら、日経平均やTOPIXに連動するETFのほうが高パフォーマンスだからです。

 

投資相場に合わせて日経平均やTOPIXに連動するETFと【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETFの保有量を調整するスタンスで長期投資してみてはどうでしょうか?

 

そして運用を続けていくうちに投資知識やスキルが向上して、こういう運用方法のほうがよいのではないかと考えられるようになってきてから、少しずつアレンジを加えていくことをおすすめします。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETF単体ではなく複数ETFの保有をおすすめします。

 

日経平均やTOPIXのほうが高パフォーマンスだからです。

 

配当金をもらいながら、コツコツ資産形成していきましょうね。

 

それではまた市場でお会いしましょう!

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