海外の株式指数が勢いよく上昇していくのをみて、資産形成の1つに全世界株式ETFを組み入れたいと考えている人もいるかと思います。
とは言っても海外ETFは外貨の準備が必要ですし、分配金も外貨であったり、また税金計算も複雑だったりと本当は全世界株式ETFに興味があるのに投資することから敬遠していませんか?
そんな人のために、海外ETFより選択肢は少なくなるけれど、投資のハードルは下げられる東京証券取引所で取引できる全世界株式ETFのおすすめ3本をご紹介したいと思います。
私はこんな人は
全世界株式(除く日本)に投資中
全世界株式ETFのおすすめはこの3つ
全世界株式ETF
【2559】MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信
【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信
【2513】(NEXT FUNDS)外国株式・MSCI-KOKUSAI(H無)
ご紹介した3つの全世界株式ETFは「MSCI 」指数に連動するインデックス型のETFです。
3つの全世界株式ETFの大きな違いは「日本を含むか」と「新興国を含むか」です。
言葉通り全世界の株式を選択するなら【2559】MAXIS 全世界株式1択です。
日本を除く先進国に投資するなら【1550】MAXIS 海外株式か【2513】(NEXT FUNDS)外国株式です。
【1550】MAXIS 海外株式と【2513】(NEXT FUNDS)外国株式の違いは小型株を含むか含まないかです。
ちなみに【1550】MAXIS 海外株式は小型株を含みます。
投資構成の中に日本を含めるか含めないかはみなさんの考え方次第ですが、MSCIにおける日本株の動向を参考にどっちに投資するかを検討してみてもよいかと思います。
MSCI指数の日本株状況
2021年11月30日のブルームバーグにて、コロナ後にMSCIに採用される日本株数が減少している記事がありました。
MSCI指数に追加される日本株銘柄と除外される銘柄の差分が以下のフラフになります。
直近だと、差分として除外される銘柄が2桁も多い状況です。
記事によれば、コロナ前の2019年11月の採用銘柄見直し後のMSCI指数に占める日本株比率7.9%から2021年11月の採用銘柄見直し後の日本株比率は5.65%となっています。
3年で2.25%もMSCI指数から日本株比率が低下しています。
つまり、ここ数年では日本株のパフォーマンスは海外株式のパフォーマンスより低いというのが全世界株式のトレンドのようです。
この事実を全世界株式ETFの選定材料の1つにしてみてもよいのではないでしょうか?
全世界株式ETFの概要
MSCI指数のトレンドも踏まえつつ、具体的に全世界株式ETFの分析をしていきましょう!
モーニングスターさんのサイトで、3つの全世界株式ETFの比較を行うと以下の通りになりました。
3つの全世界株式ETFはすべて少額な純資産額ですね。
少なくとも500億円以上の純資産額はほしいと個人的には思いますね。
3つの中で1番大きい純資産額の全世界株式ETFは「【2513】(NEXT FUNDS)外国株式」です。
コスト面では「【1550】MAXIS 海外株式」や「【2559】MAXIS 全世界株式」などMAXISシリーズが低コストです。
3つの全世界株式ETFは大差はないものの、
「純資産額、コスト、運用年数、」が選定のポイントになりますね。
この辺りはご自身の投資方針に一番あった全世界株式ETFを選択されることをおすすめします。
全世界株式ETFのパフォーマンス
ざっくり全世界株式ETFの概要はわかったので、パフォーマンスを検証していきます。
直近3年のチャート推移を見てみると、
最もパフォーマンスがよいのは「【1550】MAXIS 海外株式」で+46.8%で、
1番パフォーマンが低いのは「【2559】MAXIS 全世界株式」で+41.4%です。
パフォーマンスに5.4%の開きがあります。
パフォーマンスの差の要因は「新興国を除いている」こととMSCI指数に「日本株を含めていない」ことてすね。
顕著にパフォーマンスに差が出始めているのはコロナウィルスが発生した時期からです。
分配金
2559 | 1550 | 2513 | |
MAXIS | MAXIS | NEXT FUNDS | |
利回り(現在) | 1.03% | 1.07% | 0.86% |
利回り(過去3年) | 0.8%~1% | 1.04%~1.7% | 0.65%~1.5% |
3つの全世界株式ETFの過去3年の分配金利回りは0.65%~1.7%で推移してます。
一番利回りが大きい全世界株式ETFは「【1550】MAXIS 海外株式」です。
日本を除いている【2513】(NEXT FUNDS)外国株式も分配金が高いように思いましたが、意外と【2559】MAXIS 全世界株式のほうが分配金利回りが高い傾向です。
つまりMAXISシリーズのほうがNEXT FUNDSシリーズより投資家へ分配金を還元する傾向がありますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
全世界株式ETFのおすすめ3本をご紹介してきましたが、その中でも現状だと「【1550】MAXIS 海外株式」がパフォーマンスやコスト、分配金の観点からよさそうです。
しかし自身のポートフォリオを考慮すると必ずしも「【1550】MAXIS 海外株式」が最適解になるとは限りません。
全世界株式ETFのおすすめ3本ならどれを選んでも大きくハズレをひくことはありませんので自身の投資方針やポートフォリオに合ったETFを選んでみるとよいと思います。
資産形成を通して人生を豊かにしていきましょうね。
それではまた市場でお会いしましょう。