【1659】iシェアーズ 米国リート ETFが気になっているが、投資を検討している人はどういうことを考えているのか知りたいと思ってませんか?
そこで投資家目線で【1659】iシェアーズ 米国リート ETFを分析していきたいと思います。
米国の金利が上昇し、米国REITは下がる傾向にあるので、投資を検討してみてはどうでしょうか?
こんな人におすすめ
・米国REITに興味あり
・投資家の考えを知りたい
・REITの情報を得たい
・米国REITは儲かるか?
私はこんな人は
・投資歴5年
・2021年投資成績+2,000%
【1659】iシェアーズ 米国リート ETF
まずは投資商品について理解していきましょう。
商品概要
iシェアーズ 米国リート ETFは、FTSE Nareit Equity REITsインデックス(TTM 円建て)(以下「対象指数」または「ベンチマーク」といいます。)の動きに高位に連動する投資成果を目指します。
引用:2022年5月10発行の交付目論見書
【1659】米国REITサマリ
純資産:98億
運用年数:4年
信託報酬等:0.22%
リターン(1年):19.03%
分配金利回り:2.58%
引用:2022/8/4時点のモーニングスターデータ
商品ができてから4年とまだ新しい投資商品です。
そのためか純資産額が98億円とお金の集まりがよくないですね。
外国 REITの【2515】外国REIT・S&P先進国REITの純資産額は168億円です。
【1659】iシェアーズ米国リートETFの1.7倍のお金が集まってます。
パフォーマンス
リターン(1年)
【1659】米国REIT 19.03%
【2515】外国REIT 15.92%
投資商品として直近1年のパフォーマンスはかなり良い印象です。
【2515】外国REITよりも【1659】米国REITのほうがパフォーマンスがよいということは豪州や欧州等のREITよりも米国REITのほうがパフォーマンスを出していると言えます。
また商品が設計されてから年数が経っていないので、【1659】米国REITの採用指数であるFTSE Nareit Equity REITsインデックスで大体のパフォーマンスをつかんでいこうと思います。
トータルリターン(5年)
+29.5%(米ドルベース)
FTSE Nareit Equity REITsインデックス指数の過去5年でみたトータルリターンは+29.5%と優秀です。
引用:FTSE Nareit Equity REITs Fact Sheets
過去5年のパフォーマンスはよいのですが、2008年頃のリーマンショック時の下落をみてみると泣きたくなりますよ。
暴落直前の価格から約60%も大暴落です。
ただリーマンショックの暴落時の底値で買うことができれば2022/8/5時点の価格で約5倍になってます。
底値圏で買えれば少なくとも4倍は狙えるでしょう。
コスト
信託報酬等
【1659】0.22%
【2515】0.19%
【2515】外国REITに比べると【1659】米国REITの信託報酬等は高いです。
ただし、【2515】外国REITは信託財産留保額があるため注意が必要です。
詳細は別記事で解説してます。
分配金
分配金利回り(3年)
【1659】1.48~2.82%
【2515】2.03~3.89%
【2515】外国REITに比べると【1659】米国REITの分配金利回りは低いです。
引用:モーニングスター(【1659】利回り)
コロナショックのときのような暴落局面で分配金利回りが2%台というのは投資家としては物足りない印象です。
REITは価格変動の激しい投資商品ですので、それに見合う分配金があってもよいと私は考えていますが実態はイマイチですね。
注意点
【1659】米国REIT ETFへの投資で気を付けておくことは繰上償還です。
繰上償還というのは「このETFはなくなります」ということです。
純資産額が少ないので繰上償還は意識しておく必要があります。
「受益権の口数が80万口を下回る」というのがポイントですね。
8/5時点の発行済口数は348万口です。
経済危機が発生した時にどれくらいの口数が減るかは確認しておいたほうがよいですね。
REIT相場からETFを考える
日経新聞の記事によると、世界のREIT市場はここ10年右肩上がりです。
引用:日経記事 世界のREIT、時価総額2.5兆ドル 人の移動回復織り込む
不況時には時価総額が減少している時期もありますが、規模は拡大傾向です。
構成国を見てみると半分以上は米国です。
米国REITの業種別投資内訳をみてみると、専門不動産投資信託の構成が最も高いです。
引用:iShares US REIT ETF Factsheet
専門不動産は物流不動産やデータセンター不動産等を指します。
物流やデータセンターはコロナショックのときはむしろプラスです。
引用:日経記事 世界のREIT、時価総額2.5兆ドル 人の移動回復織り込む
コロナ特有の現象で特にオフィスや複合施設、小売りなどのセクターは騰落率が20%を超えていますね。
ちなみに日本のREITの業種別投資内訳としてはオフィス向け不動産の割合が最も高いです。
世界のREITシェアや日本のREITとの業種別投資先が違うことから米国REITをポートフォリオに加えたいと考える人がいるのも自然なことだと思います。
米国REITは買いなのか?
ここからは私の独断と偏見での考察になります。
危機がおきたときの価格変動が株式などに比べてREITは大きくなります。
引用:目論見書(iシェアーズ 米国リート ETF)
金融市場が暴落する局面では円高ドル安なる傾向があることや借入を多く行うREITは他の金融商品よりも暴落率は大きいです。
ということは暴落時に円で米国REITを買う場合はさらにお得に買えると捉えることもできます。
そのため暴落局面において売買益を狙いで【1659】米国REITへの投資はありだと考えてます。
ただ、純資産額が100億円程度と資金の集まりがよくないので、繰上償還が発生するリスクを考慮してポートフォリオに占める米国REITの割合は低めに設定しておくことをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
東京証券取引所で取引できるETFとしてはどちらかというとマイナーな投資商品だと思います。
ただマイナーだからと言って投資対象として魅力がないかと言われるとそんなことはありません。
金融緩和や円安等特定の条件を満たすとパフォーマンスを発揮します。
相場がどう動くと有利な投資商品となるかを把握して資産を築いていきましょう!
資産形成を通して人生を豊かにしていきましょうね。
それではまた市場でお会いしましょう。